トップページご利用される皆さまへ外来・受診案内 > 耳鼻咽喉科

内科:内分泌疾患、腎疾患、血液疾患などの診断および専門的治療を行います。

■診療内容

1)耳科:難聴、中耳炎、顔面神経麻痺、めまいなどの診断と治療

慢性中耳炎:鼓膜穿孔を伴う慢性中耳炎の手術治療として、耳介後部より筋膜を採取してフィブリン糊にて鼓膜穿孔部に接着し穿孔を閉鎖する接着法を行っています。鼓膜穿孔の大きさによって手術方法は変わる可能性があります。

真珠腫性中耳炎:真珠腫性中耳炎とは鼓膜の周りの一部が陷凹して袋状になって中にかすが溜まってしまった状態を言います。時間がたつと真珠腫は徐々に大きくなり、まわりの骨を溶かしさらに大きくなる性質があります。ここに感染が加わるとなかなか治らない耳漏がおこったりします。真珠腫治療の基本は手術による完全除去と再発の防止です。真珠腫は放っておくとだんだん大きくなり、大きくなってからでは色々な合併症をおこす可能性が高くなります。小児の真珠腫は真珠腫が乳突蜂巣に細かく入り込んでいることが多く、数回に分けた手術が必要です。真珠腫再発がないことを確認できた後に可能なら聴力の改善を目指します。

良性発作性頭位めまい症(BPPV):BPPVは耳性めまいの中で最も頻度の高い病気です。BPPVの原因として半規管結石説とクプラ結石説があり、半規管結石説とは耳石器より脱落して半規管内に入り込んだ耳石が頭位変換によって半規管内を移動し、この刺激によってめまいが誘発されるというものです。クプラ結石説とは耳石器から脱落した耳石がクプラという場所に付着し、クプラが重力に反応するようになったものです。治療には耳石置換法という理学療法を行います。この治療法は信頼のおける論文等で80%以上の有効率が報告されていて、めまいの消失時期を早めることも証明されています。ただ一部にこの治療法に抵抗し、強い回転性めまいが続く場合には手術療法などの治療法が必要な場合もあります。

メニエール病:メニエール病の原因は内リンパ水腫であり、内耳の内リンパ腔といったところが水ぶくれになることによって発症するといわれています。症状は反復する難聴や耳鳴などを伴う回転性めまいで、発作持続時間は1時間以上のものが半数以上です。また、20%程度は回転性めまいではなく浮動性めまいを訴えられる人もいます。メニエール病はめまい発作を繰り返すことにより次第に難聴が進行することがあります。そのためメニエール病の治療の目的はめまい発作を制御して内耳障害の進行を防ぐことになります。保存的治療としては内リンパ水腫を治療するため、利尿剤を使います。急速に難聴が進む場合にはステロイドを使うこともあります。保存的治療によりめまい発作が抑制されない場合、めまい発作を抑えるためにゲンタマイシン鼓室内注入といった方法も行っています。

2)鼻科:アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、
  鼻中隔弯曲症、嗅覚障害などの診断と治療

アレルギー性鼻炎:花粉症やアレルギー性鼻炎の治療では、薬や点鼻薬による治療だけでなく、手術治療も行っています。レーザー手術とは、鼻粘膜でアレルギー反応が起こりやすい下鼻甲介にレーザーを照射し、アレルギー反応の軽減を図ります。重症のアレルギー性鼻炎の患者さんには、内視鏡下に後鼻神経切断術を行っています。薬の効きにくい高度な鼻閉に対しては、粘膜下下鼻甲介切除術や鼻中隔矯正術などの手術を内視鏡下に行っています 。

慢性副鼻腔炎:慢性副鼻腔炎の治療は、近年大きく変わりました。まず、新しい薬が導入され、軽症の慢性副鼻腔炎では薬だけでも治るようになりました。手術が必要な場合は、内視鏡を用いた手術が行われます。内視鏡を用いた鼻内手術は、1985年頃よりEndoscopic Sinus Surgery(ESS)として急速に普及してきました。その普及に伴い、周辺機器の発達もめざましく鼻内用のマイクロデブリッターやアルゴンプラズマレーザーなどの機器を当科でも積極的に取り入れています。

3)口腔咽頭科:扁桃炎、アデノイド
  いびき、睡眠時無呼吸症候群などの診断と治療

睡眠時無呼吸症候群(SAS):一般的に言われているSASは閉塞性をさしており、中咽頭性と鼻性が多いといわれ、様々な治療が行われています。鼻の通りが悪い場合は鼻中隔矯正術や下鼻甲介切除術、レーザーによる鼻粘膜焼灼術などがあります。上咽頭が狭くなっている場合はアデノイド切除術を行います。中咽頭が狭くなっている場合は扁桃摘出術、口蓋垂・軟口蓋・咽頭形成術(UPPP)とレーザー口蓋垂・軟口蓋形成術(LAUP)を行っています。最近は子供の肥満が増加しており、いびきや無呼吸症の子供も増えていますが、一般的には子供のいびきの原因としてアデノイドや扁桃腺の肥大などが多いとされています。このような場合は手術療法で症状の改善が期待できます。

4)摂食・嚥下障害などの診断と治療

摂食・嚥下障害:日常当然のように繰り返される嚥下は、神経や筋が精巧に機能することによって整然と行われています。この合理的なシステムのいずれかが障害されると、摂食・嚥下障害が引き起こされます。この障害は食べる楽しみが奪われるといった生活の質に影響する問題であり、さらに窒息、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養など生命を脅かす問題ともなります。嚥下機能評価の代表的な検査に嚥下造影検査がありますが、体の不自由な方が多い摂食・嚥下障害の患者さんに行うにはかなり労力がかかり、被爆の問題もあるので頻回に行うことは難しいと思います。それに比べ内視鏡検査は手軽に、いつでも、どこでも、繰り返し施行できる利点があり、当科では内視鏡による嚥下評価を行っています。

5)喉頭科:急性喉頭蓋炎、声帯ポリープ、喉頭腫瘍、喉頭麻痺などの診断と治療

急性喉頭蓋炎:喉頭蓋は食物が喉頭・気管の方に入らないようにするふたのような部分です。急性喉頭蓋炎とは乳幼児に多く、この部に炎症を起こして一時的に腫脹すると気道狭窄や呼吸困難を起こしたりします。大人でも結構多いもので急速に症状が出てくるので窒息の可能性もあります。入院して抗生物質などの早急な治療と全身状態の改善が必要になります。

声帯ポリープ:声帯にポリープがあると声帯がきれいに閉じず、声嗄れが起こります。原因ははじめに何らかの炎症により、たとえば急性喉頭炎などで粘膜が充血しているときあるいは大声の張り上げによって、または声帯の激しい振動によって声帯の粘膜上皮下に出血がおこります。そのとき粘膜上皮下の血管が破れますが、一番表面の声帯上皮が強靭なために破れ難く、結局その上皮の下に血腫をつくります。改善しない場合は顕微鏡下の手術でポリープを切除します。

6)頭頸部外科:耳下腺腫瘍、顎下腺腫瘍、頭頸部腫瘍などの診断と治療

頭頸部腫瘍:頭頸部腫瘍の発生部位は口腔、咽頭、気管、食道、鼻・副鼻腔、外耳・中耳、唾液腺、甲状腺、リンパ節、皮膚、骨・軟骨、軟部組織など非常に多彩です。頭頸部の悪性腫瘍の発生率は全悪性腫瘍の5%程度を占めます。発癌危険因子として長年の喫煙や飲酒の慢性刺激が代表的なものです。その他に慢性炎症、放射線、ウイルスなどの関与が考えられています。喫煙が関連している癌でも頭頸部癌は代表格で、喉頭、口腔、中・下咽頭癌が特に喫煙と関係しています。喉頭癌患者の喫煙率は95%以上ときわめて高率で、病理学的にも喫煙には上皮の発癌促進作用があることが明らかになってきています。アルコールは元来、発癌物質ではないのですが、多くの場合タバコとの相乗効果で発癌母地を作ると考えられています。これらの刺激を受ける口腔、中・下咽頭、食道、声門上部では共通の発癌因子として作用すると思われます。慢性炎症が発癌に関与しているものとして上顎癌や中耳癌があげられます。実際上顎癌は副鼻腔炎の減少にともなって激減してきています。

 

外来担当医表

 
午前 岩普@英隆 岩普@英隆 岩普@英隆 岩普@英隆 岩普@英隆
午前 内藤 圭介 内藤 圭介 内藤 圭介 内藤 圭介 内藤 圭介