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診療概要

当科では泌尿器科医3名で、診療を行っています。
前立腺肥大症、過活動膀胱、尿失禁、尿路結石、先天性奇形など良性疾患以外に前立腺癌、膀胱癌、腎癌など悪性疾患に対する診療も行っています。外科的治療としては、標準的な開腹術以外に低侵襲治療として積極的に内視鏡手術や腹腔鏡下手術を行います。
また内科と協力して慢性腎臓病(CKD)に対する診療や末期腎不全に対しては腹膜透析や血液透析療法も行っています。



治療方法のご紹介

◎泌尿器科で新しい治療を始めました。

【5―アミノレブリン酸を用いた光力学診断補助下TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)】
【難治性過活動膀胱に伴う尿失禁に対する仙骨神経刺激療法】

の二つです。

【5―アミノレブリン酸を用いた光力学診断補助下TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)】

①TUR-Bt後に再発が多い理由
表在性膀胱がんは生命予後は良好ですが、再発しやすいのが問題です。表在性膀胱がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)という内視鏡手術を行いますが、通常の白色光では分かりにくい小さな腫瘍や平坦な腫瘍を手術の際に見落としてしまって切除できていないということが再発を起こしやすい原因の一つと考えられています。

②5―アミノレブリン酸について
5―アミノレブリン酸(5―ALA)は私たちの体の中に存在するアミノ酸の一種です。5―ALAを内服すると、体の中でプロトポルフィリン\という物質に変化してがん細胞に取り込まれます。プロトポルフィリン\は青い光(螢光)を当てると赤く光るという性質があります。



(写真提供:高知大学医学部泌尿器科 井上啓史教授)

③5―アミノレブリン酸を用いた光力学診断補助下TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
手術の2〜4時間前に5―アミノレブリン酸を内服していただいて、手術中に膀胱内に蛍光を当てることにより腫瘍を赤く光らせることができます。この方法により腫瘍の見落としがなくなり、腫瘍の削り残しをなくすことが可能となりますので、腫瘍の再発率を抑えることができます。

詳しくは泌尿器科でご相談ください。

【難治性過活動膀胱に伴う尿失禁に対する仙骨神経刺激療法】

①仙骨神経刺激療法(SNM)とは
仙骨神経刺激療法(SNM)は、体内に埋め込んだ神経刺激装置(INS)で排泄に関与する神経に持続的な刺激を与えて便失禁、尿失禁を改善させる治療です。1980年代に開発され、海外では広く普及しています。日本では2014年4月から便失禁に対して保険適用となっていましたが、2017年9月から過活動膀胱に伴う尿失禁に対しても保険適用となりました。



(資料提供:日本メドトロニック株式会社)

②このような患者さまに行います。
「一時治療である行動療法や各種抗コリン薬(経口薬、貼付薬)やβ3作動薬を含む薬物療法を単独ないしは併用療法として、少なくとも12週間の継続治療を行っても抵抗性である場合」すなわち、難治性の過活動膀胱の患者さまがこの治療の対象となります。

③このような治療です。

❶リード(刺激電極)の挿入
まず治療効果を確認するために、リードだけをおしりの仙骨にゆっくりと挿入します。大きな切開は行いませんが、手術室で麻酔をかけて行います。
❷試験刺激
挿入したリードと体外式の刺激装置を接続して、1〜2週間試験的に刺激を行い、治療効果を判定します。もし、効果が認められない場合は、刺激装置の植込みは行わず、リードは抜去します。
❸刺激装置の植込み
試験刺激により治療の効果が認められた場合は、すでに挿入されているリードを刺激装置に接続した後、おしりのふくらみ上部に植込みます。

 仙骨神経刺激療法(SNM)の特徴
  • 刺激装置を植込む前に、試験刺激で交換を確かめられます。
  • 効果が認められない場合にはリードを抜いて、以前の状態に戻すことができます。
  • 刺激装置の植込み後は、刺激の調整をご自身でコントロールできます。

*仙骨神経刺激療法(SNM)は日本では始まったばかりの治療ですが、海外ではたくさんの患者さまが受けておられる治療です。
尿失禁でお悩みの方は泌尿器科でご相談下さい。



◎腹腔鏡手術

皮膚に3〜5個の1cm程度の穴を開けて、そこから筒状のカメラと専用の手術用具をお腹にいれて行う手術方法です。腹腔鏡手術の特徴は、開腹術に比べとても傷が小さく、術後の痛みも軽く、回復が早いです。また手術中の出血量や手術後の合併症も開腹術に比べ少なく、手術成績も開腹術と遜色ない結果が得られています。

1. 腹腔鏡下腎摘除術、部分切除術
当科では腎癌や腎盂尿管癌に対して、進行している症例や過去の手術で癒着や炎症が予想される症例以外は腹腔鏡下に腎臓(尿管)の摘出を行います。
また腎癌においては4cmを超えない小さいものに対しては、腫瘍部分だけを切除する腎部分切除術を行い、腎臓の機能を温存するのが一般的になってきており、当科では腹腔鏡下に手術を行います。腎臓は、背中の肋骨の一番下の辺りにあるので、 開腹での腎摘出はもちろんのこと、部分切除でも大きく皮膚を切開する必要があり、 腹腔鏡手術は、開腹術に比べ傷が小さく術後の回復も非常に早い利点があります。




2. 腹腔鏡下前立腺全摘除術
前立腺癌に対する外科治療としては、根治的前立腺全摘除術があります。前立腺を摘出し膀胱と尿道をつなぎ合わせる手術です。従来は開腹術でしたが、現在は腹腔鏡下に行う方法が主流となっており、傷が小さく、手術中の出血も少なく、手術後の回復も早い利点があります。当科においても2016年10月1日に腹腔鏡下前立腺全摘除術の施設認定を取得し、同手術を開始しました。
前立腺全摘を行うと術後合併症として、尿失禁、勃起不全が起こります。これら機能温存を目的として症例によっては勃起神経を温存する方法を腹腔鏡下に行っております。




3. 腹腔鏡下膀胱全摘除術
進行した膀胱癌は、膀胱を摘出する必要があります。従来は開腹にて膀胱摘出術が行われていましたが、2012年より保険診療として腹腔鏡下手術が可能となりました。当科でも2016年10月1日に腹腔鏡下膀胱全摘除術の施設認定を取得し、同手術を開始しました。開腹による膀胱摘出術は、多量の出血を伴い術後の回復が遅いことが問題となりますが、腹腔鏡下に行うと、術中の出血量も少なく術後の回復が早い利点があります。

4. 腹腔鏡下腎盂形成術
腎盂と尿管の移行部が狭い病気(腎盂尿管移行部狭窄症)に対しては、狭くなった尿管を切除し新たに腎盂と尿管をつなぎ合わせる手術を行います。従来開腹術にて行われていましたが、当科では腹腔鏡下に行っています。お腹に3〜4個の1cm程度の穴で行うので、非常に傷が小さい利点があります。

その他
当科では上記腹腔鏡手術以外にも腹腔鏡下副腎摘除術、腹腔鏡下尿膜管摘除術、腹腔鏡下精索静脈瘤結紮術などを行っています。



◎腎尿管結石に対する内視鏡手術

自然に排石しない腎尿管結石に対しては軟性尿管鏡を用いたレーザー砕石術(f-TUL: flexible TransUrethral Lithotripsy)や腎盂鏡を用いた経皮的腎結石破砕術(PNL:Percutaneous Nephrolithotripsy)を積極的に行っています。

1. f-TUL
軟性尿管鏡を用い、レーザーによる砕石を行い、細かくなった結石をバスケットカテーテルにて取り除く手術です。軟性尿管鏡は柔軟性にすぐれ、腎盂の細部にも行き届くため、従来の硬性鏡では治療できなかった上部尿路・腎結石にも対応可能で、当科でも2014年1月から開始、2016年より最新の機器(R.Wolf 社製 COBRA-M ファイバースコープ、VIPER-M ファイバースコープ)を導入し、2cm以下の小径結石に関しては90%以上の砕石効果を得ております。また、前述の柔軟性に加えレーザーの組織への熱侵襲が少ないために、従来のTULより安全に行えます。


“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”

軟性尿管鏡にて以前はとどかなった尿路結石にも治療が可能です。


腎盂の細かいところまで破砕処置ができます。

“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”


バスケットカテーテルにて確実な抽出が可能です。

“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”


2. PNL
経皮的に直接腎内に内視鏡を挿入し結石破砕を行う手術です。TULに比べ、侵襲的ではありますが、サンゴ状結石などTULでは砕石困難な比較的大きな結石に行われ、効率よく砕石が行えます。当科でも、Storz社製ミニチュアネフロスコープを使用し、これまでは治療困難であった大きな腎結石治療も可能になりました。


“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”

直接腎盂内に腎盂鏡を挿入し、比較的大きな結石を破砕します。


皮膚から腎盂鏡を挿入するため、TULより侵襲的ではありますが、効率的に破砕できます。
“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”


確実な抽石が可能です。
“© 2017Boston Scientific Corporation. All rights reserved.”


◎尿失禁治療

頻尿、尿漏れ、排尿困難など膀胱機能障害が疑われる方に対しては、尿流動態検査(シストメトリー、プレッシャーフロースタディーなど)を行って適切な治療を考えるようにしています。腹圧性尿失禁に対しては尿道の下にポリプロレンメッシュのテープでささえる TVT(Tension-free Vaginal Tape)手術を積極的に行っています。



◎慢性腎臓病(CKD)

近年慢性腎臓病(CKD)があると狭心症や脳卒中、心筋梗塞の発症率が高くなることがわかってきました。そこで我々は内科と協力して慢性腎臓病(CKD)に対して積極的に腎生検を行い、栄養指導や薬物治療を行っています。また、末期腎不全まで進行した方に対して、血液透析・腹膜透析の準備(内シャント造設術、腹膜透析用カテーテル留置術など)と導入を行っています。


手術実績







スタッフ
渡邊 裕修 泌尿器科医長、外科系診療部長
昭和60年卒
医学博士
日本泌尿器科学会指導医・専門医
佐竹 宏文 平成9年卒
医学博士
日本泌尿器科学会指導医・専門医
泌尿器腹腔鏡技術認定、日本内視鏡外科学会技術認定
ロボット支援腹腔鏡下手術技術認定
大河内 寿夫 平成14年卒
日本泌尿器科学会指導医・専門医

外来担当医表

 
午前 渡邊 裕修 島本 力 佐竹 宏文 渡邊 裕修 佐竹 宏文
佐竹 宏文
診察時間
10:00〜12:00
島本 力
診察時間
10:00〜12:00